電話詐欺の手口と対策 -2
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電話詐欺の犯行グループはほとんどが若年層だと考えられますが、その犯行の手口は年を追って巧妙化しました。当初は被害者の孫あるいは息子を装う1人だけの電話であったものが、やがて複数の犯人が役割分担をし、孫・息子のほかに警察官、弁護士、救急隊員、駅員など、作り話の内容に応じて何人もの人間が演技をするため、だまされる被害者がいまだに後を絶たないようです。電話の作り話の内容は、身内の窮状を訴えるものが多いため、家族としては多少なりとも動転する場合が多いのでしょうが、電話を受けた人は、電話1本ですぐに数十万円や数百万円をどうこうなどという非常識な話に踊らされない冷静さと、ひとりで性急に行動を起こそうとしない余裕のある態度をとってもらいたいものです。家族と相談すれば、すぐに怪しい話であることに気付くはずです。