電話詐欺の手口と対策

電話詐欺とは、いわゆる振り込め詐欺のことです。この詐欺は、発生当初、オレオレ詐欺と呼ばれていたころから、最終的な現金詐取の方法がATMによる振込みであったため、長い間、振り込め詐欺と呼ばれてきました。しかし、2007年(平成19年)には、警察や金融機関によるATMの監視強化によって、ATMによる現金の振込みに代わる新手の受け渡し方法として、バイク便業者を利用して現金を搬送するようになったため、振り込め詐欺という呼称はあまり使われなくなったようです。ただし、現在でも、ATMによる振込みは主要な犯行手口となっている模様です。

電話詐欺は、中小企業経営者を主なターゲットとして融資のための保証金を振り込ませる「融資保証金詐欺」(東京都・警視庁は「貸します詐欺」と呼ぶ)や、若年の世代をターゲットとして身に覚えのないインターネットのサイト利用料などを請求する「架空請求詐欺」などを派生させました。しかし、それらも含めた電話詐欺全体を見た場合、被害者の大半は中高年です。特に定年退職者から年金世代までの高齢者の割合が高く、その世代が保有して自由にすることのできる退職金や安定した年金収入が狙われたため、一種の社会問題にまで発展しました。

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電話詐欺の犯行グループはほとんどが若年層だと考えられますが、その犯行の手口は年を追って巧妙化しました。当初は被害者の孫あるいは息子を装う1人だけの電話であったものが、やがて複数の犯人が役割分担をし、孫・息子のほかに警察官、弁護士、救急隊員、駅員など、作り話の内容に応じて何人もの人間が演技をするため、だまされる被害者がいまだに後を絶たないようです。電話の作り話の内容は、身内の窮状を訴えるものが多いため、家族としては多少なりとも動転する場合が多いのでしょうが、電話を受けた人は、電話1本ですぐに数十万円や数百万円をどうこうなどという非常識な話に踊らされない冷静さと、ひとりで性急に行動を起こそうとしない余裕のある態度をとってもらいたいものです。家族と相談すれば、すぐに怪しい話であることに気付くはずです。

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